エネルギーメールニュース 2017年10月第5週号 No. 0242

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弊社New Generation Mobility / Technology and Business Weekly Mail News最終号となります。

 

今週のエネルギー関連動向解説

1, 最近5年間のエネルギーと自動車

2.気候変動、電気自動車普及の石油業界へのリスク

3.2014年から健在化した原油供給過剰はまだ続く

4.各国のリニューアブルエネルギーへの転換政策が躓き

リーマンショックの直前、国際指標原油ブレントが$100/バレルを突破、直後のリーマンショックで2009年平均で$61/バレルへと暴落したものの、中国などの輸入拡大で2011年には年平均として$100を回復しました。しかしそれもつかの間、2012年をピークに$50前後にまで落ち込んでしまいました。

これは、アメリカでのシェールオイル開発が進み、また採掘技術の進化により$50水準でも収益をあげられるレベルに達し、生産量が減少しないことも背景にあります。さらに各国の燃費規制強化で低燃費車シフトが進み、需要を抑えていることもあるようです。

中長期的に内燃エンジン車販売禁止の動きもありますが、今の技術と商品レベルから急激なEVシフトはマーケットが受け入れない可能性が高いとみています。しかし、それでも短中期的には様々なレベルの電動化技術(HV)により内燃エンジン車の効率向上が進み、大きく原油需要が増加することは見込めず、供給過剰の時代が続くものと思います。

金融系アナリストからはBEVが2020年代には販価として内燃エンジン車を下回るとの楽観的予測が打ち出されていますが、HVレベルの航続距離を実現するには、最新のGM『Bolt EV』、Tesla『Model 3』の3倍のエネルギー容量でも不十分で、クルマに搭載できたとしても販価としてとても競合できるとは思えません。

HVを含めて電動車、さらにコネクティッドカー、その衝突防止ドライバーアシストからドライバーレス、いずれもかなりのコストアップは免れません。どうコストを下げ、販価アップをぎりぎりに抑えるか、自動車エンジニアの知恵と腕の見せ所です。グローバルな普及を図る次世代低カーボン車では、むやみに、ICT、AIにお金も掛けられません。

このWeekly Newsは、今回で終了いたしますが、自動車エンジニアOBとして、その激動の自動車産業界の変革を見守り、すこしでも水先案内役を務めたいと願っています。

私の座右の銘、『未来は過去の中にあり』、人、モノを運ぶクルマに技術ワープはありません。ICT、AIを活用するにせよ、それに支配されては安心、安全が最優先のクルマは作れない筈、クルマのプロ集団からの大改革を期待しています。
 

永い間の、ご愛顧、ご愛読に感謝いたします。

 



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