カーシェアに入会しました

5月 24 2012

八重樫尚史です。前回は、大手メディアサイト記事を題材にしましたが、今回は最近、利用しているサービス、カーシェアリングについて書こうと思います。

さて、このブログでも弊社代表が、新型のプリウスPHVに乗り換えたと紹介していますが、それに併せて私が東京で使用している2代目プリウス(NHW20)の走行距離が12万キロに迫っていることもあり、これも買い換えることにしました。買い替え対象はアクアで、プリウスPHVと同時に発注し、昨年まで使用していたプラグイン・プリウスがリース車であったため、これまで載っていた2代目はプリウスPHVの下取り対象車としました。

さて皆様もご存知通りで、アクアはバックオーダーが積み上がっており現時点での注文で今年冬の納車予定、私は3月に発注しましたがまだ明確な生産開始は出ていません。一方で、ご紹介したとおりにプリウスPHVはもう納車されましたので、東京で私が使うクルマが一時的にない状況となりました。

私が住むのは東京23区内ですので、クルマがなければ生活できないということはないのですが、いざというときにクルマがあったほうがというシチュエーションは少なくありません。(まぁ、だからクルマを維持しているのですが)短期間でリースやレンタルなども考えなくもなかったのですが、私の住むあたりにはこの1~2年ほどで、カーシェアリングサービスが幾つか始まっているのを知っていましたので、次世代モビリティの「現地・現物」だと、そのサービスに入会することにしました。

私のカーシェアの選び方

カーシェアに入会しようとして、私がまず行ったのは「散歩」です。
「なんのこっちゃ」と思われるかもしれませんが、徒歩圏内にクルマがなければカーシェアリングサービスは実用的に利用することは出来ません。(出先で、手続きが簡易なレンタカー的に使用する場合は別ですが)まずは徒歩圏内とおもわれる場所をくまなく歩いて、「どの会社」が「どこ」に「どのようなクルマ」を「どれだけ」用意してるいかを自分の目で直に確かめました。

すると私の徒歩圏内(拠点から徒歩10分以内)でサービスを行なっていた会社は、以下の通りでした。
 

  •  オリックスカーシェア
  •  http://www.orix-carshare.com/index.htm
  •  徒歩圏内に2箇所2台。車種はフィットハイブリッド。
  •  自宅から最も近い場所にある(契約している月極駐車場の中、徒歩1分)

 

 

  •  カレコ
  •  http://www.careco.jp/
  •  徒歩圏内に4箇所5台。車種はノート2台、フィット、ヴィッツ、フリード
  •  1台(フィット)は徒歩2分の場所

 
当然といえば当然なのですが、サービスを展開していたのはカーシェア大手3社でした。リース大手のオリックスが母体のオリックスカーシェアリング、駐車場大手のタイムズ24(パーク24)が母体のタイムズプラス、三井物産が母体のカレコ(株式会社カーシェアリング・ジャパン)です。後に触れますが、予約を携帯電話・スマートフォンで行うシステムなどの利便性や、24時間体制のサポートを考えると、大手のサービスのほうが安心感があるかもしれません。

散歩の後、各社のホームページを参照しました。料金体系は各社とも大差は無く、特に私のように法人として契約しようとすると、月会費が無料なのは全て共通のようです。クルマの配置場所も似たようなものですが、私が住むような住宅地の場合、オリックスやカレコは月極駐車場の一角に置いてあるのに対し、タイムズプラスは時間貸し駐車場タイムズの一角にありますので商業施設に近いという特徴はあるかもしれません。

結局、私はカレコに入会することに決めました。決め手はクルマの台数です。カーシェアはレンタカーに比べて突然のニーズに使用できる所に強みがありますが、台数が少ないといざという時に他の方が使用していて使えないということがあります。それではカーシェアの利便性が損なわれますので、徒歩圏内に出来るだけ多くのクルマを置いている方が、いざというときに第2、第3~の選択肢が確保できる点で良いと判断して決めました。ここで至近にあるオリックスカーシェアリングにも、クルマがフィットのハイブリッドということで惹かれましたが、やはり台数を優先させることにしました。

もっとも、月会費は無料ですので、複数のサービス入会しておくという選択肢もあるかもしれません。ただし、入会金(カード発行料)がかかりますし、複数の会員情報を管理するのも煩雑ということで、今回、その選択肢は除外しました。

入会手続き

さて、カレコに入会することに決めたのですが、カレコのチラシがあり、そこに入会金無料キャンペーンとあったので、ネット経由でその番号を使って入会申し込みをしました。
この段階で必要なのは、使用者の免許証情報だけで、入力内容も特に難しいことはありません。

すると当日の内に、カレコの方から「入会金無料キャンペーンは個人の方はご利用頂けません、入会金を頂くことになりますが宜しいですか?」とお電話がありました。よく見ると、しっかりその旨はチラシに書かれています。「こちらの見落としで、入会金がかかるのは全く問題ありません」とお伝えしました。ご迷惑を掛けた形になりましたが、その旨も迅速に連絡を頂けたことに好感を持ちました。

その後すぐに、入会資料が郵送されて手元に届きそれを返送しました。それを行ったのがGWの前で、以前の電話で入会金の件とともに、「クレジット会社で承認を得る必要があり、それに少し時間がかかる」と伺っていましたので、利用開始には少しかかるかなと覚悟していました。予想通り、GWが明けて少し後にご連絡があり、法人会員にはカレコの方から直接レクチャーがあるとのことでした。こちらの希望日時を伝えて、利用開始を待つこととなりました。

利用開始

さて、指定した日時に担当の方がいらっしゃいました。風が強い日だったのですが、やはり実際のクルマの前での方が良いと思い、近くのフィットの前で利用方法を伺います。

カーシェア_フィット

カーシェアのクルマと車止め

ここで驚いたのが、てっきり私はSUICAの様な無線ICカードの会員証が発行されるものと思い込んでいたのですが、予約から、実際のクルマの解錠までスマートフォンで行うことが出来ることです。スマートフォンのアプリは既にダウンロードしていましたので、この段階でアプリの使い方をご説明いただきました。

iOSアプリ

iOSアプリ

実際にアプリから、解錠の指示を送ると、数秒後にクルマの鍵が開きます。スマートフォンとクルマが直接通信するのではなく、カレコのサーバからクルマに解錠指示を送る仕組みのようです。典型的なクラウド利用サービスで、ちょっと感動です。また、スマートフォン以外にも、手持ちのFelica対応ICカードを登録して、それを解錠用に使うこともできるようです。ハードウェアは、レーダー探知機で有名は株式会社ユピテル製で、無線通信をベースにカーセキュリティやGPS製品も作られているので、個人的に勝手に納得していたりしました。

カーシェア_解錠

カーシェア解錠風景

ユピテル製カードリーダーユニット

カードリーダーユニット ユピテル製

解錠してクルマに乗ると、次はエンジンキーです。キーはクルマのダッシュボードの助手席上部の物入れに収められています。

ダッシュボード鍵

ダッシュボードのキーロック

クルマのキーとは別に、カーシェア用の貸出キーがあり、これを貸出方面に回すと貸出状態となります。なお、左側にある表記は、返却時にそれぞれのチェックがあり、ルームライトの消し忘れ等があると警告が出て返却とはならない仕組みになっています。

ここから先は、レンタカーで借りる時と基本的には同じです。ただし、レンタカーのようにガソリンを満タンにして返却する必要はなく、走行距離に応じた距離料金が時間料金に加算されて請求されることになります。

だいたいこれが、レクチャーで教わったことです。担当の方の説明は非常に丁寧で、特に難しいと感じることはありませんでした。私どもコーディアのページを先にご覧いただいたらしく、カーシェアの現在やこれからなど、貴重なお話をすることができました。改めてここでも感謝の意をお伝えします。

初回利用の顛末記

さて、担当の方が帰られ、事務所で少し作業を行った後、その夜遅くに改めてサービスを利用してみることにしました。取り敢えずの利用ですので、たまに行く少し離れた24時間営業のスーパーへ買い物に行こうということで、予約は短く40分にしておきました。

予約・解錠・エンジン始動は特に問題等なく、クルマを駐車場から出しました。そして、ぱっと燃料計を見ると、なんとエンプティランプがついています。自分の車ですと、エンプティがついていからどれくらい走ったか把握しているので良いのですが、いきなりこの状態だと後どれくらいガソリンがあるのか解りようがありません。少し焦りながらも「ガソリンは社内のファイルの中のガソリンスタンド(GS)用契約カードで払っておく」との言葉を思い出して、スーパーの方面にあるGSに向かうことにしました。

無事GSに到着して、カードを確認するとその系列のカードがありません。クレジットカードではありませんから、他の系列でしようすることは出来ません。しかたなく、店員の方に「カードがないので他に行く」旨お伝えしてガソリンスタンドを出ました。冷静な表情を作ってはいましたが、内心は目一杯焦っています。

地元ですので他のGSの場所も知ってはいますが、夜も遅い時間でしたのでその時間までやっているのかどうかは解りません。ナビで探して場所は出ても営業時間まで調べている暇はありません。そこで、知っている指定の系列で24時間セルフのGS(ただし目的地とは拠点を挟んで反対方向)へ向かうことにしました。

ガソリンが持ってくれと思いながら、GSへなるべくエコ走行で向かいます。不安いっぱいでしたが、無事そちらのGSに到着。契約カードで給油することができました。その時点で、利用時間は既に30分、もう帰る時間しかありません。まぁ、良いモノの試しだったと納得し、そのまま帰路につきました。まぁつまり、給油しに行っただけとなったわけです。

これからへの要望

上の私の利用体験での顛末は商用サービスながら、名前が示す通りで「シェアリング」でユーザー同士の共同利用となる難しさが出た部分でしょう。先ほど書いたとおり、レンタカーのように満タンで戻す必要のないのは便利ですが、エンプティマークを付けた状態で戻さないというはマナーの範疇のような気がします。

しかしながら、空でも戻すという気持ちは解らないでもありません。というのもカーシェアリングの予約、レンタカーとは違って10分単位で細かい時間指定ができ、それ毎に料金が変りますので、遠出しない限りはどうしてもギリギリの時間指定をしたくなります。燃料がギリギリで時間もギリギリとなれば、まずは時間に合わせるために返しておこうとなる気持ちは十分に解るからです。

カレコさんもその辺りは承知していて、ガソリン給油した場合には、レシートにIDを書いて入れておくと300円の利用料の割引をするという形にしています。ただし、もう少し工夫があれば良いとも感じました。

非常に細かい話ですが、レシートにIDを書いておくとなっていますが、車内には筆記用具がありませんでした。ファイルの中には車内備品チェックシートもあるのですが、そこの備え付け備品にも筆記具はありません。仕方がないので、近くのコンビニでボールペンを買って置いておくことにしました。

また、今回結局スーパーへの買い物へ行くのを諦めたのは、その時は電話連絡以外の時間延長の仕方が解らなかったからというのがあります。特に必須の買い物がある訳ではなかったので、電話連絡をして延長するほどではないというのと、電話連絡をするとクレームを付けるような形になりそうで嫌だ(多分、説明したら今回の利用料は返却されたと思いますが)という気持ちからそうしました。

初回利用の後に、スマートフォンのアプリをよく確認すると、予約確認ページの中に時間延長のボタンがありました。利用中の人が予約時間の確認はあまり見ないと思いますので、この時間延長のボタンはもっと解りやすい場所につけた方がよいでしょう。理想を言えば、ナビに利用状況の画面が統合されるのが良いのですが、これはもっとカーシェアが普及してからに期待といった場所ですね。

同じく将来に期待でいうと、予約で自動車の確認をする際に、残り燃料等も分かるようになっていればよいでしょうね。これは、解錠をサーバから行なっているように、各自動車には通信経路が確保されていますので、自動車内情報を読み取ることが出来れば可能なはずです。この辺り、細かい話は省きますが、日本では自動車メーカーの協力も必要になるかもしれません。

あと、弊社代表ではありませんが、PHVがもっと安価になればよい対象となるかもしれません。というのも、ガソリンが少なくても充電さえしっかりしていれば、僕のようにヒヤヒヤしながらGSまで行くという経験をする必要がなくなります。プリウスPHVでも実走行20km程度はEVモードで走れますので、GSに行って近所を回る程度は軽くできます。この部分はコストダウンを含めたPHV側の将来に期待という点ですね。

いまのところのカーシェアリングの感想

さて、それが嫌だから、電話しなかったとか書いているのに、ちょっとクレームを付けているような書き方になってしまいました。私にその様な意図は無く、初回の経験がいま思い出すと、とても興味深く面白かったので、分量を多く書いてしまっただけです。(時が経つと失敗談が面白くなるということです)

その後も何回か利用させていただいているので、特に大きな不満を持つという所はありませんでした。あくまで借り物ですので、自分のクルマのような安心感や自由度はありませんが、特に都心の駐車場代の高さとクルマの維持費を考えると、十分に選択肢に入れる価値のあるサービスでしょう。

私は月会費無しの法人契約で使用していますが、個人の方ですと月会費有りで、毎月の支払いがあるものの会費と同額の利用分があり、更に1回毎の利用料が安くなる契約などもあり、利用頻度に併せてお得なコースが選べるようです。無料通話分が付く携帯電話の契約に似た仕組みですね。

ただし、これが全国に広がって自動車の使い方の標準になるかというとそうでは無いでしょう。私が住むエリアのように、人口密度が高く、駐車場代の高い都市圏の一部でのみ成立するビジネスのような気がします。その辺りは、カーシェアリングを実施している各社さんとも、しっかり見極めながら事業を広げているというが現状なのでしょうね。

さて、これをご覧になった方で、近くでカーシェアサービスが始まったという方は、年会費の安いプラン等で一度体験してみてもいいかもしれませんよ。おそらく、そういったエリアでは、各社とも近隣のショッピングモール等で週末などに説明会を開かれているので、一度聞きに行くのをおすすめします。

なお、私はアクアが納車されても、月会費が無料ですし、カレコさんの契約は維持していくつもりです。というのも、どうしても代表がトヨタOBですので、他社メーカーさんのクルマを乗る機会が少ないので、カーシェアでそういったクルマを実用で使ってみるというメリットを感じているからです。もっと、クルマのバリーエションが増えたらいいなぁ。